【華に降る雨】
「雨のバカー!」
シトシトと降る雨は、慶次の不機嫌の原因だ。
それもそのはず、昨日までの天気は雲ひとつない晴天だったのだから。
もし今日が晴れていたなら、絶好の花見日和になったに違いないだろう。
現に政宗と慶次の2人も、本当なら花見をするはずだったのだが・・・
「こればかりは仕方ねぇ・・・」
「せっかく・・・政宗と桜、見れると思ったのにさ」
慶次は、一国の主としてなかなか2人きりで出掛けられない政宗との花見をとても楽しみにしていた。
政宗も慶次の期待を裏切るまいとして、昨日までにたまった膨大な執務を風のような速さで終らせた。
いつもこの調子なら小言も少なくなるのですが・・・
執務をこなしている最中に聞こえた小十郎の小言は、当然政宗の耳に入っているはずがなかった。
「oh、そんなにしょぼくれるな・・・cuteな顔が台無しだ」
「だって・・・雨なんか、嫌いだ」
「rainね・・・俺は結構好きなんだけどな」
「何で?外に出られないのにさっ!」
「そんなにrainが嫌なら・・・違うrainを降らせてやるよ」
「は・・・って、ちょっ!何すんだ?!」
額、頬、首筋、手の甲
政宗は慶次のいたるところにキスを落していく。
触れるだけの優しいキス。
それはまるで雨のように、慶次に降り注いでいく。
「ちょ、止めろって!くすぐったいっ、ひゃっ!」
「kissのrain・・・ってのもいいだろ?それに、華ならいつも傍にいる」
「え・・・?」
「粋な男に粋な華・・・違うか?」
政宗は慶次の腰に手を回し、もう片方の手で優しく慶次の顎を掴む。
「お前は、俺だけの華だ。お前の命が終るまで、俺だけの為に咲いていてくれ・・・」
「まさむっ・・・ふっ・・・んん・・・」
最後の雨は、2人の唇を深く深く繋いだ。
嗚呼、誰もが見とれる華よ
貴方の命の華が散る日まで
僕だけの為に咲いておくれ・・・
おまけ
「そういえば、政宗は何で雨が好きなんだい?」
「・・・教えて欲しいか?(ニヤリ)」
「う、うん・・・(何か企んでないだろうな・・・?)」
「外に出られない代わりに、ずっとお前を独り占めできる。俺にとっては、この上ない贅沢だ・・・これが理由だ。you see?」
「・・・あっ、相変わらず恥ずかしい奴!」
「ha!本当のことを言ったまでだ!」
恥じらいもせずに伝えられた言葉は、布団の中で汗ばんだ身体をさらに熱くさせた。
メールをさせて頂いている、零夜様から頂きました!
あー可愛いなァ可愛いなァ…ッ!!!
マサケイキターーーーーッ!!!(某山本)
なんでしょう、このキスマミレの甘い甘いお話。
何時も見せて頂くのがやや黒いタイプのお話なんですが、流石砂糖をまぶしただけあって物凄い、甘い!
可愛い!(言い過ぎ)
政宗公が色んなところにキスをする姿って言うのは、物凄いヤラシイと思うのです。
で、それを受ける慶次はホントに可愛らしいと思うのです。
大好きなんだ…っ!!
そしてオマケの俺様っぷりには物凄いトキメキを感じました。
俺様最高っ!!(万歳)
このお話に触発されて、華のお話を書かせて頂きました。
スイマセンスイマセン!どうしても書いてみたくなって…もしなんなら、何時でも言ってくださいね!
ああ…こんな風に第三者視点からのおお話書いてみたいよう…(爆)
苦手なんだ、物凄く…!!;
羨ましいです零夜様っ!!
今回は本当に素敵なお話ありがとうございましたーーッ!!!
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